はじめに

ZFSとは,Sun MicrosystemsがSolarisのファイルシステムUFSの後継として開発を開始し,現在はOracleが管理しているファイルシステムである. 当初はZettabyte File Systemの略であったが,現在では何の略でもないと言われている.

mdadmや,LVMのようなボリュームマネージャに相当する機能と,ext4,btrfsやHFS+のようなファイルシステムに相当する機能の両方を兼ね揃えている点が大きな特徴である.ソフトウエアRAIDや,スナップショット等,他のファイルシステムでは設定や管理が複雑になる構成もZFSでは簡単に扱うことができる.

これらのたくさんの機能を zpoolzfs 二つのコマンドのみで管理できるシンプルな構成になっている点もZFSの魅力の一つである.

さらには利便性のみならず,ZFSではチェックサムや,コピーオンライトをボリュームマネージャレベルで実装し,ファイルシステムの破壊の可能性を大幅に減らすことに成功している.

環境の構築から,普段の操作,バックアップのし易さ等,他のファイルシステムには無い多くの特徴を持っており,ファイルサーバやiSCSIターゲット等,ストレージを機能の中心とするサーバで大いに役に立つだろう.

本稿では,あまり日本での利用例がないこのZFSについて,入門からある程度の運用までが理解できることを目指して執筆する.

Oracleの公式ドキュメントも日本語でわかりやすいため,ぜひあわせて参照されたい. 本稿もこの公式ドキュメントを元に説明している.

Oracle Solaris ZFS 管理ガイド

http://docs.oracle.com/cd/E19253-01/819-6260/index.html

ただし,公式ドキュメント等に記載されている全ての機能が,全てのプラットフォームで利用できるわけではない.ZFSでの暗号化機能など,まだOpenZFSプロジェクトには移植されていない機能もある.

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