パーティションの作成
ZFSでは複数のディスクやパーティションから,一つのストレージプールを作成することができる.
このとき,利用するディスクは生のディスク全体でも問題ないが,生のディスクのまま利用すると利用中なのかどうかわかりにくい,OSに初期化されていないディスクと判断される等の理由からパーティションを作成して利用することを推奨する.
パーティションの操作は操作のミスにより重要なデータの破壊や OSの起動ができなくなることがある,操作は理解した上で慎重に行ってほしい.
パーティションの操作については本稿の本題ではないため,一例として,100GBのディスク /dev/vdb
にGPTのパーティションテーブルを作成し,100GB全部を一つのパーティションに割り当てた場合を示す.
GPTの場合にはパーティションにラベルが設定でき,例えばUbuntuの場合には,/dev/disk/by-partlabel/zfs1
のように、ラベル名で参照することができる.
本稿ではこれ以降,Ubuntu 14.04を利用して説明を行う.OSによるディスクの扱いの違いなどは都度読者で吸収されたい.
parted
UbuntuやFreeBSDでは,parted
コマンドを利用してパーティションの操作ができる.
parted
の詳しい使い方はインターネット等で別の文献を参照されたい.
ubuntu@zfs:~$ sudo parted /dev/vdb
GNU Parted 2.3
Using /dev/vdb
Welcome to GNU Parted! Type 'help' to view a list of commands.
(parted) mklabel
New disk label type? gpt
(parted) mkpart
Partition name? []? zfs1
File system type? [ext2]? zfs
Start? 2048s
End? -1s
Warning: You requested a partition from 1049kB to 107GB.
The closest location we can manage is 1049kB to 107GB.
Is this still acceptable to you?
Yes/No? y
(parted) print
Model: Virtio Block Device (virtblk)
Disk /dev/vdb: 107GB
Sector size (logical/physical): 512B/512B
Partition Table: gpt
Number Start End Size File system Name Flags
1 1049kB 107GB 107GB zfs1
(parted) quit